20代独身に適した分散投資先は?

  • この記事はこんな人におすすめ
    • 20代独身の人
    • 資産形成するにあたってのコツを知りたい人
    • 分散投資について詳しく知りたい人

こんにちは。けたろーです。私は「長期・分散・少額」投資を通じて資産を形成してきました。これを踏まえて皆さんにも「長期・分散・少額」投資をおすすめしていますが、では実際のところ、20代独身の人が投資を始めるとして何に投資すればいいのでしょうか?

この記事では、「そもそもなぜ20代独身のうちから資産形成すればいいの?」「分散投資って何?」「分散投資先の選び方は?」といったお悩みにお答えしようと思います。

20代独身にとっての資産形成の重要性

資産形成は早く始めれば始めるほどお得

20代、しかも独身のうちから資産形成を始めることにはメリットしかありません。メリットの一つとしては、時間を味方につけられるという点があります。「複利効果」という言葉をご存じでしょうか?複利効果とは、投資で得た収益を更に投資にまわすことで、資産が加速度的に増えていく効果です。これだけだとピンとこないと思うので、具体的な数字で解説します。

手元に10,000円があったとして、これを年3%で資産運用したとします。すると1年後には10,000×3%=300円の収益が生まれますね。つまり、資産総額は10,000+300=10,300円になります。
この全額を同じく年3%で運用すると、更に1年後には10,300×3%=309円の収益が埋まります。したがって、資産総額は10,300+309=10,609円になります。
ここで大事なのは、1年目の収益が300円だったのに対し、次の年の収益は309円に増えているという点です。これを20年続けると、1年間の収益は526円まで増え、資産総額は18,061円にまで増えることになります。これが複利効果です。

若いうちに資産形成を始めることで、この複利効果の恩恵をより大きく受けられ、同じ10,000円が(場合によっては)2倍にも3倍にも膨れ上がるチャンスが増えるということになります。
また、1年後や3年後といった短い期間のうちに多額の資金を準備するということを気にせずに、長期的な視野で落ち着いて投資できる点もポイントです。「定年退職までに2,000万円を確保しないといけない」という論調もありますが、それを今すぐに準備しようと思うと難しいですよね。ですが、20代から少しずつ資産形成すればこのような老後資金の確保もそれほど難しいものではありません。

資産形成は人生の選択肢を広げる

加えて、若いうちから資産形成をすることで人生の様々なイベントへの対応力も上がります。昔から「人生にはお金の貯め時が3つある」と言われています。具体的には、①独身時代、②結婚後子どもの教育費がかかるまで、③子どもが独立してから退職までの3つです。今は必ずしも結婚したり子どもを持ったりするわけではなく、ライフスタイルも様々ですが、どんな人にも独身時代は存在します。ですので、若くて独身のうちに資産形成を始めることは、人生のスタートダッシュとしても非常に重要なポイントです。

独身のうちに資産形成を始めることでその後の人生でも「資産形成ぐせ」がついてお金が貯まりやすく増えやすい体質になります。また、病気やケガ、失業のような不測の事態にも対応しやすいですし、何より、将来的には自分の好きなことに時間を費やすことができるようになります。例えば、起業したり、趣味に没頭したり、海外旅行をしたりと、様々な選択肢が広がります。

このように、20代独身のうちから資産形成を始めることは非常に重要ですし、誰にとってもメリットしかありません。では、それを具体的にどのように実現すればいいのでしょうか?
順序としては①貯蓄・投資のための資金を捻出する、②生活防衛資金を確保する、③コツコツと分散投資を続けるということになりますが、以下では③の分散投資について詳しく説明したいと思います。

分散投資とは何か

そもそも分散投資とは何でしょうか?分散投資とは、複数の異なる投資先に投資を分散することでリスクを分散する投資手法のことです。一つの投資先に資金をまとめて投資すると、市場の環境が悪化したり、投資先企業の業績が悪化したりした場合に、その影響を大きく受けることになります。しかし、複数の異なる投資先に投資することで、一つの投資先に関する市況や業績が悪化したとしても他の投資先がカバーしてくれるので、全体としての損失額を抑えることができます。

分散投資を行うためには、様々な投資先を選ぶことが必要です。これは単にトヨタ、三菱商事、のように別々の会社に投資するということに留まりません。そもそも資産形成を考えたときには、銀行預金(普通預金、定期預金)、株式投資、国債や社債のような債券投資、不動産投資、投資信託、仮想通貨など、色々な「資産クラス」があります。これらの資産クラスごとに更に複数の投資先に投資するというのが理想的な分散投資です。これらの投資先はそれぞれリスクやリターンが異なります(ハイリスク・ハイリターンのものもあれば、ローリスクローリターンのものもあります)ので、自分自身の投資目的や、どれだけの損失・リスクを許容できるかの度合い応じて投資先を選ぶ必要があります。

さらに、投資先を国内だけに偏らないことも分散投資のポイントです。例えば、米国株式や新興国株式、海外不動産なども投資先として選ぶことができます。

また、投資先が一つの資産クラスや投資先に偏らないように、各投資先の割合を調整することも大切です。これを「リバランス」などと言うこともあります。
例えば、リスク許容度を踏まえて株式への投資を1割、投資信託への投資を3割、残りの6割を銀行預金と決めておくとします。この場合、株式や投資信託は年を経るにつれて資産額が増えていきますが、銀行預金は金利が低いので株式や投資信託に比べると基本的には増えません。そうすると資産のうちに株式と投資信託が占める割合が当初決めた1割や3割を上回ることになります。
こういう場合は毎月の積立額を減らすなどして調整するのが一つの戦略です。こうすることでリスクを分散させつつ、リターンも期待できます。

20代独身におすすめの分散投資先

20代独身に一番おすすめできる分散投資先は「投資信託」です。株式や仮想通貨など色々な「資産クラス」がありますが、まずは投資信託、しかも積み立て型の投資信託から始めるのが無難です。詳しい理由は以下の記事で紹介しているのでご覧ください。

一口に「投資信託」と言っても様々な投資信託があふれています。もしあなたがつみたてNISAを始めるのであれば、つみたてNISAが可能な投資信託は比較的安全で、長期の資産形成に合った銘柄が揃っているので、その中から気になる銘柄を選んでみるといいでしょう。とはいえ、どういう基準で選べばいいかも悩ましいと思いますので、個人的な選び方のポイントをご紹介します。

投資信託の選び方のポイント

手数料が安いかどうか

長期での資産形成という観点で投資信託を選ぶときには、一番気を付けたいのは手数料が安いかどうかです。手数料には、①販売手数料、②信託報酬(≒管理手数料)、③解約関連手数料(信託財産留保額等)がありますが、最近は①販売手数料がゼロという「ノーロード」の投資信託が増えているので、ここはあまり気にする必要がなく、②や③、特に②を一番注意して見てみましょう。基本的には「総資産額に対して〇〇%」と記載されており、この値が小さい投資信託を選びましょう。

インデックス型かどうか

インデックス型かそうでないかも重要なポイントです。インデックス型とは、S&P500やTOPIX、日経225などの指数に連動する投資信託です。この逆はアクティブ型と呼ばれ、投資信託の銘柄を選定するファンドマネジャーが、自らの目利きによって投資先を選定します。アクティブ型にももちろんいい投資信託はあるのですが、歴史的に見てアクティブ型よりもインデックス型の方が業績がいいですし、手数料も低いです。うまくアクティブ型の投資信託を見極められるならいいのですが、その見極めはプロでも難しいので、手間暇かけずに長期で資産投資をする観点からはインデックス型に投資しておくのが無難でしょう。

分配金再投資を選べるかどうか

最後にポイントとして挙げたいのは、分配金再投資を選べるかどうかです。まず分配金とは、投資信託の運用状況を踏まえて半年や一年に一回、運用会社から投資家に支払われるお金のことです。この分配金がある投資信託とない投資信託がありますが、分配金がある投資信託の場合であれば、分配金再投資を選択できる投資信託を選びましょう。分配金を再投資することで「複利効果」を得られます。
分配金を現金として受け取って自分で再度投資してもいいのですが、資産が小さい最初のうちは分配金の額も小さいので再投資先も限られますし、再投資し忘れる場合もあります。ですので、自動的に再投資してくれる分配金再投資型がおすすめです。

まとめ

以上、ここまで20代独身に適した分散投資先について解説しました。投資を始めたての人、資産額がまだ積み上がっていない人には「積み立て型の投資信託」がおすすめです。まだまだ説明が不十分なところもあると思うので、不明点等あればお気軽にコメント下さい。
また、以下のような投資を勉強する講座もおすすめです。


ではまた!

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