20代から安定した資産形成を行うには?

  • この記事はこんな人におすすめ
    • 投資を始めてみたいけど不安がある
    • 損失がなるべく生じないように投資をしたい
    • 資産形成を通じて豊かな暮らしを実現したい

投資は危なくないの?

投資とギャンブルは違う

「最近資産形成ってよく聞くけど・・・」「大学時代の友人が投資を始めたって言ってたなあ・・・」「でも投資ってギャンブルみたいなものでしょ?」
このブログではこのようなお悩みに対して、20代から投資を始めて10年超、資産を4,000万円まで増やした私が分かりやすくお答えします。

まず、投資とギャンブルは違うんです。確かにどちらも「損をする(=元々投資したお金が減ってしまう)」可能性はあります。でも、「ギャンブル」では損をする可能性を自分でコントロールできないのに対して、「投資」は損をする可能性を自分で相当程度コントロールできるのが大きな違いです。

例えば、カジノのルーレット。どの数字が出るか自分ではコントロールしようがありませんよね。完全に「運任せ」のゲームです。ほかには競馬もギャンブルの一つですよね。確かに競馬新聞とにらめっこして馬の状態などを分析する余地はあるかもしれません。それでも勝負は一度きり。こちらもコントロールには限界があります。

一方で、投資はどうでしょうか。この後詳しく説明しますが、「少額を」「分散して」「長期に」投資することで損をする可能性を相当程度コントロールできるんです。

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少額投資でリスクを抑える

「投資額を少なく抑えれば損をする可能性は抑えられる」。これは直感的にも分かりやすいかもしれません。厳密にいえば「損失が発生した場合でもその額が小さくて済む」ということです。

例えば、トヨタの株式に100万円投資したとしましょう。仮にトヨタ株が1%値下がりしたとすると(株価が1日で1%下がることは決して珍しいことではありません)、100万円×1%=1万円の損失が発生することになりますね。

一方で、同じトヨタ株に投資するのでも、10万円に抑えていた場合にはどうでしょうか?同じように1%値下がりした場合でも、10万円×1%=1,000円の損失に抑えられます。

このように、投資額を少額に抑えることで損失額を相当程度コントロールできるのが、投資の特徴の1つだと言えるでしょう。

分散投資でリスクを抑える

時々耳にする「分散投資」。これも損をする可能性をコントロールするための方法の1つです。例えば、手元に100万円があったとしましょう。これを全てトヨタ株に投資してしまうのではなく、ソフトバンク株やソニー株など複数の株式に投資するのが分散投資の一例です。こうすれば、仮にトヨタ株が下落したとしても、ほかの株式が上昇していれば、損失をチャラにしてくれるかもしれませんよね。

今の説明は株式を例にしましたが、株式だけが投資の対象になるわけではありません。例えば国が発行している「国債」や企業が発行している「社債」も投資対象となりますし、「外貨預金」も投資対象になります。このような「投資商品」を複数買うことも分散投資です。例えば国債の価格が下落しても、株式が上昇すれば損失が抑えられることになります。

このように、投資対象を分散させることで、損失の可能性を抑えられるのが投資です。

長期投資でリスクを抑える

何台もある大きなスクリーンに日中ずっとかじりついて売買を繰り返す・・・「デイトレーダー」にはそんなイメージがありますよね。これは長期投資とは縁遠い投資方法です。そもそもそんな暇ありませんし、やりたくありませんよね(笑)

株価は1日のうちに何度も上下しますし、1週間単位で見ても、1か月単位で見ても、何度も何度も上下動を繰り返します。この上下動1つ1つに対して、上がっては売り、下がっては買う、という行為を繰り返すのが「短期投資」です。これに対して「長期投資」は、一度買ったら日頃の上下動は気にせずに数年間(期間に決まりはありません)持ち続けるという投資方法です。

確かにリーマンショックのように、景気が一時的に悪化して株価が下がり続けるということもあるでしょう。でも数年単位で見れば株価は回復するものです。それに、景気が悪い状態ではなくても、長期的には株価は上昇し続けています。これをうまく利用して損をする可能性を抑えるのが長期投資です。

短期的には損をしているように見えても、そこで諦めてしまうのではなく、長期で投資を続けることで損をする可能性を抑えることができます。

そしてもっと重要なのは、投資は早く始めれば始めるほどいいということ。だからこそ20代のうちから取り組む価値があるのです。

長期・分散・少額投資に合うのは積み立ての投資信託

20代のうちから積み立ての投資信託を始めよう

ここまで、長期・分散・少額の投資によって、損をする可能性や損失金額を抑えながら利益を狙えるという話をしてきました。それでは具体的には何に投資すればいいのでしょうか?

答えは「積み立ての投資信託」の一択です。投資信託とは、すごくシンプルに言うと、専門家が個々の会社の株式や債券を投資家(=投資信託を買った人)に代わって売買してくれることで、投資信託を買った人が利益を得られるという仕組みの商品です。

ここでまず重要なのは、①投資信託では投資家から集めた資金が多くの株式や債券に分散投資されるから損をする可能性が抑えられるという点と、②その分散投資が専門家によって行われるから初心者でも投資しやすい、③時間をかけて積み立てていくから長期投資・少額投資にもなる(=損をする可能性が更に抑えられる)という3点です。

まず①の「分散投資される」という点ですが、自力で分散投資しようとすると、どの株式や債券がよさそうなのかの情報を集めたり分析したりするのが大変です。特にこれから初めて投資を始めようとする人にとって、そのような情報収集や分析はハードル以外の何物でもないでしょう。でも投資信託なら、1つの商品を買うだけで分散投資が実現できます。なぜなら、投資信託は複数の株式や債券が「パッケージ化」されているような商品だからです。

例えば私が投資している「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」という投資信託を見てみると、2023年1月時点の上位4銘柄は
・アップル:4.0%
・マイクロソフト:3.0%
・アマゾン:1.6%
・アルファベット(グーグル):1.3%
となっています。上位4銘柄でもこんなに小さな割合ということは、それだけ数多くの銘柄に投資されているということですよね。

ここで②の話になりますが、このような分散はやみくもに行われているわけではありません。「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」で言えば、三菱UFJ国際投信(三菱UFJ銀行の系列会社です)の専門家が投資家の代わりにどの株式を売買するかを選んでくれています。だから、初心者でも投資しやすいと言えるでしょう。

そして最後に③の「積み立て」の話ですが、通常、株式や債券を買うためには一定程度のまとまったお金が必要です。例えばトヨタ株は100株単位でしか買えないのですが、2023年2月時点でのトヨタ株は1株あたり約1,900円です。つまりトヨタ株を買おうとするといきなり20万円近くの資金が必要ということになります。これは初心者には手を出しづらい金額ですよね。

一方で、投資信託には少額積み立ての仕組みがあり、多くの証券会社では100円から投資可能です。これなら損失も抑えやすい(例えば100円投資した後に価格が1%下がっても1円で済みます)ですし、資金も捻出しやすいですよね。

これをコツコツ5年、10年と続けていけば、価格が下がる時期もありますが、徐々に徐々に資産は形成されていきます。途中で諦めて売らないことが大事です。私も「銀行預金より増えればいいや」という気持ちで社会人2年目から月2万円の積み立てを始め、じっくりじっくり資産形成しています。

並行して知識も身に着けられればベター

まずはほとんど知識がない状態から投資を始めてもいいと思います。少額から、しかも「銀行預金より増えればいいや」という心持ちならあまり抵抗もないと思いますし(逆に言うと、抵抗のない金額から始めるのがいいと思います)、何より長期投資の観点からは、勉強したり悩んだりしながら時期を逃すよりも、早く始めるに越したことはないからです。

とは言っても勉強できるならするに越したことはありません。私も含め、色々な人が「こういう投資商品がいい」「こういう銘柄がおすすめ」などと言っていますが、それを鵜呑みにすることなく、自分自身でも情報を集めて考えて投資できればより安心できるからです。

ですので、まずは少額から投資信託の積み立てを始めつつ、並行してセミナーや書籍で知識を身に着けていくのがベターでしょう。必要な知識やセミナー・書籍はこのブログでも紹介していけたらと考えています。

例えばこちらのように一度まとまって体系立てて学ぶのは非常に有益です。自習が合う人、人から教わるのが合う人それぞれいるかと思いますが、さわりは人に教わって、それから自分で深掘りしていくのが効率的だと思います。
株式投資を学ぶならファイナンシャルアカデミー

まとめ:最初の一歩は証券口座の開設から

ここまで、投資とはギャンブルとは違い、損をする可能性(これがいわゆる「リスク」です)を相当程度コントロールできるという話をしてきました。そのカギは「長期・分散・少額」投資であり、その条件にうってつけなのが積み立ての投資信託です。

そこまで分かった上での次のステップは、「証券口座開設」です。おすすめなのは口座開設がスムーズなネット証券です。証券口座開設の際には、NISAやiDeCoの取り扱いがある証券会社がおすすめですので、確認してみてください。個人的には、これらが揃っているネット証券であれば、どの証券会社を選んでもいいと思います。なぜなら、投資初心者におすすめな投資信託はどのネット証券でも取り扱っているからです。ご自身でいくつか代表的なネット証券を見てみて、「名前を聞いたことがあるな」「見た目がしっくりくるな」と思った会社を使えばいいと思います。

まずは口座を開始して少額から始めてみること。これが一番大事です。

ではまた!

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